再利用されたコンテンツ対策で悩んでいる方で「具体的な蘇生術を教えてくれ!」と思う人は多いと思います。
そんな方々に朗報です。一年に3回も再利用されたコンテンツとして収益化停止処分を受けたが、不死鳥の如く蘇ってきたVtuverのジークという方が自身の蘇生術を動画にして説明していたのです。
そこで今回はジークの言っている内容とYoutube側のガイドラインを照らし合わせて、信憑性の確認と、彼の蘇生術やその根拠について深堀してみたので読んでみてください。
必ず参考になると思います。
目次
【蘇生術その1】Youtube側に自分の動画がガイドラインに反していないことを伝える
ジークの蘇生術は実に理にかなっています。彼はYouTube のチャンネル収益化ポリシーに記載の収益化が許可されないその他の例に反論、論破することで3度も蘇生をしている。
Youtubeのガイドラインに記載されている再利用されたコンテンツで収益化が許可されない例は下記の通り
1.他のソーシャル メディアのウェブサイトのコンテンツを集めた短い動画
2.さまざまなアーティストの曲のコレクション(許可を得ている場合も含む)
3.テレビ番組の一部を編集し、説明がほとんどまたはまったくないもの
4.他のクリエイターによって何度もアップロードされたコンテンツ
5.他者のコンテンツのプロモーション(許可を得ている場合も含む)
引用元・・・YouTube のチャンネル収益化ポリシー(https://support.google.com/youtube/answer/1311392?hl=ja#zippy=%2Cyoutube-%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3-%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%BA%96%E6%8B%A0%2Cadsense-%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0-%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%92%E9%81%B5%E5%AE%88%E3%81%99%E3%82%8B)
そして彼の実際の反論を完結に述べてみると(番号順に反論)
1.実際に任天堂のPV動画を利用しているが独自の編集を加えているので再利用されたコンテンツには当てはまらない。
2.楽曲に合わせたパロディ動画、通称MAD動画を上げているが、アーティストの楽曲をただつなぎ合わせる動画は一つもない
3.テレビ番組の動画を全く使っていない
4.人気ソフトの発売日当初に上げた動画であるため、AIによって他社のコンテンツとして認識された可能性が高い。
5.プロモーションを一度も行ったことが無い
となっており、Youtube側が抱く懸念に対し一つ一つ簡潔に反論していることが分かります。
このように「私の動画はガイドラインに則って作成している。Youtube側で何か誤認をしているのでは?」と訴えることが重要事項となっています。
【蘇生術その2】動画作成過程の提示
再利用されたコンテンツとして疑われてしまう要因に「単なる他の動画(テレビ等)の繋ぎ合わせではないか?」というYoutube側の懸念があります。これを払拭するために動画の制作過程を示す必要があります。
こちらで重要なのは
・動画のオリジナル性を主張する
・著作者が二次創作を許可していることを証明
の主に二点となっています。
動画の作成過程を示すには
・実際の作成風景
・ゲームであればキャプチャーボード、パソコン、OBS、編集ソフトは何を使っているのかなど詳細を説明
・二次創作の許可に関して、証拠の画像を動画に入れる
伝えることが重要になっています。
ジークとYoutube側の再審査請求動画の形式の違い
再利用されたコンテンツとして指摘を受けた際、再審査請求動画をYoutubeに提供することになるのですが求められる形式が存在します。Youtubeとジークで若干齟齬があるので以下に纏めてみます。
Youtube側が求める再審査請求動画の形式が以下のようになります。
1.5分未満
2.自分自身が動画に出るか、またはナレーションを付ける
3.サポートされている言語でのナレーションが付いている(または自動生成ではない英語の字幕が付いている)
4.コンテンツがどのように撮影されたかを示す。コンテンツがどのように編集されたかを示す
5.言及無し
6.ガイドラインに準拠している個々の動画だけでなく、チャンネル全体を視野に入れます。
引用元・・・Youtubeヘルプ(https://support.google.com/youtube/answer/9564590?hl=ja)
そしてジークが考える再審査請求動画に求められる形式は以下の通りです。
1.5分以内
2.チャンネル運営者本人の顔出し、本人のナレーション
3.英語での解説(もしくは字幕)
4.再生回数の多い動画や最近の動画など制作過程の舞台裏を見せる
5.他のチャンネルにはない独自性を見せる
6.収益化停止中に動画を削除しないこと
双方の違い
1.時間・・・ジークは5分以内と言っているが実際は5分未満
2.自分自身の出演とナレーション・・・ジークは両方必要と言っているが片方でもよい。(ナレーションについてもジークは本人の声を求めているがYoutube側は特に指定はない。但し再利用されたコンテンツには自動音声が多いことから本人の声でのナレーションはベスト。)
3.ナレーションの言語・・・ジークは英語での解説か字幕が必要と言っている。しかしYoutube側のガイドラインにはサポートされている言語でのナレーションが付いている事が条件になっており日本語はサポートされている言語になっているので日本語での解説で大丈夫。
4.動画の制作過程を見せる・・・ジークは再生回数の多いもしくは最近の動画の制作過程を示す。と言っている。Youtube側はコンテンツの制作過程を教えてとだけ話している。
5.他のチャンネルにない独自性・・・ジークは必要と言っているが、Youtube側にこれについての言及はない。しかし動画の制作過程を示す際には自身の動画の独自性を示す必要がある。
6.収益化停止中の動画の削除について・・・ジークは動画を削除するな。と訴えている。Youtube側は個々の動画だけでなく、チャンネル全体を視野に入れる。と書いている。動画を削除するな!とはっきり言っているわけではないがこの言い方から動画の削除はYoutube側の心証を悪くする可能性は高いと言える。
ジークの言っている再審査請求動画の形式は公式見解とほぼ相違ない
さきに再審査請求動画の形式についてジークとYoutube側の見識の違いについて述べたが5分未満の所を5分以内と言っている点以外はジークの話を鵜呑みにして良さそうと言うことが分かった。
例えばYoutube側は本人が顔出しで喋るか、ナレーションでもよいと言っているがジークは両方必要だと言っているだけで特に大きな問題点は見つからない。
全体を通してジークはYoutube側の主張にプラスして、より安全運転で行こうと言っているだけなのです。
ですのでこのジークの動画を参考に再審査請求動画を作成すると間違いないでしょう。
再利用されたコンテンツと指摘されたら今一度記事の確認と、ジークの動画を見よう
再利用されたコンテンツと指摘された際、この記事とジークの動画を確認すればほぼ対策はできることでしょう。
しかし前提条件として自身の動画に「独自性がある」と自信をもっている場合に限ります。もしYoutube側の訴えに対し思い当たる節があれば救うことができません。
ですので日頃からガイドラインをよく読み、著作権違反や独自性の保持を意識しながら動画を作成していきましょう。