「ゲーム配信動画で摘発者が出る」という今までありそうで、なかった事件が起きました。それはゲーム配信動画での初の逮捕になります。
そのゲームの名前は『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』です。
今回は犯人がしたこと、ゲームのガイドラインの内容等について語り「なぜ犯人が捕まったのか?」について書いていきます。非常に重要なことを書いています。ポリ研を読んでいる人は必ず読んでください。
また犯人が行った「反復性の著作権違反」についても説明していきます。
目次
2023年5月、ゲーム配信動画で初の摘発者が出る大事件が発生
2023年5月『ゲーム配信動画で初の逮捕!』というパワーワードが世間を賑わせました。
それもそのはずでゲーム配信動画で初の逮捕者が出たのです。
世の配信者たちに「ゲーム配信で警察が動くことがあるんだ」と恐怖に似た感情を植え付けたことでしょう。
犯人は何をしたのか?
犯人が何をしたのか調べてみると『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』というゲームのプレイ動画でエンディング部分を公開していました。もちろんガイドライン違反となります。※ガイドラインはこちら
悪質な動画をアップロードしていた可能性が浮上
今回がゲーム配信動画での初の逮捕となりますが、世の中にはガイドライン違反を犯しただけでは逮捕に至らない例はたくさんあります。ではなぜ、犯人は摘発されたのでしょうか?
一つの理由としてスクエニやSEGAなど多くのガイドラインで禁止されている「ムービーの繋ぎ合わせ」を公開した疑いがもたれています。類似の動画はYoutubeでも多々削除され続けており、悪質な著作権違反とされています。
CODAによると今回の犯人はこの類の動画を上げていたとのこと。これは確信犯であり、許されない行動です。
考察動画も「ムービーの繋ぎ合わせ」が多用されていることがある
ちなみにポリ研としては考察動画なども使っている画像や動画は「ムービーの繋ぎ合わせ」に近いものを感じるので非常に微妙だとは思っています。
犯人がしていた反復性の著作権侵害と、刑事罰の原因
犯人は違法のゲーム動画配信以外にもアニメの切り抜き、いわゆる「ファストアニメ」を3年もYoutubeにアップしていました。それが刑事事件まで発展して今回逮捕に至る原因となっています。
一回でもアニメを違法アップロードすると著作権違反の民事、刑事に問われる可能性があるのに、更に3年もアップし続けるという常習性も備えてあるので極めて悪質であることは一目瞭然です。それに加え違法なゲーム動画配信もしていたのですから言い訳のしようもありません。
『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』のガイドラインは非営利の個人ブログ、二次著作物に対するものが主である
ガイドラインに記載されている内容は大きく二つ。非営利の個人ブログ、二次著作物に対するものです。
そもそもゲーム動画配信自体、していいとは記載されていない
そしてポリ研がガイドラインを見たところ、ゲーム動画配信に対する記載はされていませんでした。
つまりゲーム動画配信自体がガイドライン違反の可能性が高いのです。
ニュースで「エンディング部分を含む動画を公開した」ことがあたかも逮捕原因として書いています。
しかし先にも述べた通りゲーム動画配信自体がガイドライン違反の可能性が高いため、ポリ研としては『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん』の配信自体が逮捕要因になりうると考えています。
今回の件ではエンディングまで配信していているので、更に悪質と言えるでしょう。
ちなみにプロモーションビデオや体験版などは公開してもいい
唯一「動画として投稿していいよ」と言っているのが【体験版】や【プロモーションビデオ】の部分になります。(成人向け要素は除く)
現状ガイドラインでは、このくらいしか動画投稿に関して触れていないのです。
【まとめ】ガイドラインを事前確認する必要性がUPした
ポリ研が推測するにこの事件は3年もアップし続けていた「ファストアニメ」が一番の原因であることは間違いないと思います。
もちろんエンディングを含むムービーの繋ぎ合わせで作ったゲーム配信動画も悪質です。が、今回はファストアニメと加わっているからこその逮捕だとは思っています。
もちろん著作権法上、ガイドライン違反のゲーム配信動画を一回アップロードしただけでも捕まる可能性があることを忘れてはいけません。
これからはますますゲーム前にガイドライン違反をチェックする必要があると感じます。ポリ研もどんどん配信禁止区間を調べて公表していきますので、ぜひお読み下さい。