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【ゲーム実況】違反から容認へ?変わりゆくゲーム会社事情とは

近年ゲーム実況は一つの文化となりつつあります。

でも昔は違いました。FFが何章がダメだったりとか、任天堂が配信自体を禁止していたりとかとにかく厳しかったのです。

そんな厳しい対応を取ってきたゲーム会社がゲーム実況に対してなぜ柔軟な対応を取り始めたのか?今回はそこを深堀していきたいと思います。

スクエニ、任天堂、セガ等、昔はゲーム実況に対して厳しい対応だった

今は3社ともゲーム実況に対してきちんとガイドラインを作り、ゲーム実況に対して柔軟な対応をしています。

しかし2017年頃はガイドライン違反、著作権違反等でYoutubeの垢BANが多かったのも事実です。

また以前は任天堂もセガも配信できる人が限られていました。

なぜゲーム実況に対して柔軟な対応を取り始めたのか?

垢BANが流行っていた当初はゲーム実況者による配信によって「視聴者の満足感が高まり、購入意欲が削がれる」という観点から各社ゲーム実況に対して懐疑的でした。

それがいくらYoutubeの動画を削除したり、垢BANにしても次々と違反者が続出していまい、しかも視聴者からも「ちょっと厳しすぎはしないかい?」「楽しみにしているんだけど」といったような反応が出てくるようになりました。

終いにはゲーム会社が根負けしたような形で配信を容認する形となってきたわけです。

ちなみに任天堂などは配信禁止→収益分配→配信解禁(2018)という流れを辿っています。

本当に購入意欲が削がれるのか?

例えばFFシリーズで言うとゲーム実況が多くの人に周知されたff15辺りから初版のパッケージ版の売り上げが104万となっており、オフライン上での前作FF13の190万本と比べると半分近く売り上げが下がっています。

FF16に至っては41万本となっておりFF15の売り上げの半分以下となっていました。

龍が如くシリーズも配信が周知された6辺りから売り上げが下がっています。4,5は50万越えでしたが6が36万、7に至っては26万となっています。

上記の2つに対してドラクエ、ゼルダは売り上げ好調を維持しています

ドラクエに関してはドラクエ11の初版のパッケージ版の売り上げがPS4と3DS併せて300万本を超えており、ドラクエ9の430万本と比べたら少ないもののさすがドラクエ!と言える売り上げを上げています。

ゼルダはブレワイ、ティアキン共に絶好調でティアキンは販売3日で国内で224万本売り上げており、全世界で1000万本を突破しギネス更新を果たしました。

ゲーム実況は購買意欲削減、購買意欲UPの双方の顔がある

以上のデータから推測するにストーリー中心のゲームは実況によるネタバレの影響で売り上げが下がると推測されます。

またゼルダのようにストーリーというより様々なギミックを解いたり、スクラビルドによって様々なものが作れたりするのがメインになっているゲームは、実況によるデメリットはかき消され、反対に相乗効果で売り上げが上がっていると想像できます。

そうなると残る疑問点はFF&龍が如くとドラクエの違いになります。双方ともストーリー中心のゲームになりますが、なぜFFと龍が如くは売り上げが下がり、ドラクエは維持できているのでしょうか?

ゲームの面白さ云々は抜きにしてそのゲームの特徴の違いを述べるとFFと龍が如くは「感動・泣きゲー」ドラクエは「くすっと笑えるRPG」という印象です。

配信者の動画を見終わった時にどっちが満足しているか?というとやはり「感動・泣きゲー」になってきます。龍が如く7なんかエンディングだけでも何回も見れる良作となっています。

何度もエンディングを見たくなる「感動・泣きゲー」が購入意欲を削ぐのは想像に難くなく、皆さんも理解できるところだと思います。

ガイドライン違反者に視聴者が味方をする流れは止まらない?

結論から言うとガイドライン違反者が続出する流れは変わらないと思います。

著作権違反は親告罪であるため、Youtube側が積極的に動画を削除することが無いことも一つの要因です。

そうなると生まれるのは「ガイドライン違反者のどこが悪いの?」と唱え始める人たちです。ゲーム会社は当初彼らの心の変化を何とか抑えようとしました。配信を禁止したり、制限をかけたりいろいろ工夫をしましたが、世論には勝てず結局は大幅に容認する形で落ち着いています。

ゲーム会社も売り上げ面で様々な工夫してきている

ゲーム会社も変わってきました。世界に進出したり、特典をつけたり、フィギュアやリメイクを作ったり昔じゃ考えられないレベルで様々なマーケティングを行っています。

全てがゲーム実況の影響とは限りませんが、視聴者の求めるものに対応するその柔軟な姿はさすがだと思っています。

これからも視聴者だったりファンが求めるものがどんどん変化していくし止められないと思いますが、それに応えるゲーム会社の対応に感謝と期待をしていきたいと思います。

また何かあったら記事にします。

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